SAPをどうしても知りたいなら、このサイト。

難しい情報を、プロフェッショナルがしっかりと解説。

「ERP」は「イーアールピー」と読み、Enterprise Resource Planningの略語です。日本語では「統合基幹業務システム」「統合業務パッケージ」などといわれ、企業の基幹業務を統合的に行うシステムのことをいいます。例えば、企業には、財務管理、生産管理、販売管理などの基幹業務があります。それらの業務を進めるために、業務ごとにシステムを構築するという方法もありますが、それぞれが連携していないと、全体として不都合が起き、場合によってはマイナス要因になることもあります。そこでERPでは、それぞれの業務を統合的にまとめて行うことによって、業務ごとの仕事も全体の仕事も連携しながら効率よく行えるようにします。この便利なERPを実現するソフトがERPパッケージと呼ばれています。近年、業務の統合化、効率化のために、ERPパッケージを導入する企業が増えてきています。大企業などで導入する場合は、事前に業務を見直するなどのコンサルティングが必要となります。ただ、その場合の費用は莫大となるため、中小企業などでは、ERPパッケージを導入する例が増えてきているのです。そのERPパッケージの代表格ともいえるのが、ドイツのソフトウェア会社のSAPが提供する「R/3」です。SAPは、1972年にドイツのIBMを退社した5人のエンジニアによって作られた会社です。創業から40年近くがたった今では、マイクロソフト、オラクルと肩を並べるほどの企業に成長しています。そんなSAPが開発した「R/3」には、販売管理、在庫購買管理、生産管理/計画、品質保証、プラント保全、人事管理、財務会計、管理会計、固定資産管理、プロジェクト管理、ワークフロー、業界別ソリューションなどの機能が備わっています。それぞれがデータとして一元化されているので、リアルタイムに分析ができ、そのまま業務に反映させることができます。この「R/3」は、世界のリーディングカンパニーをはじめ1万社以上に導入されているといわれ、今やエンタープライズ・ソフトウェア市場を牽引する存在となっています。ERPパッケージの導入を考える場合には、まずどのような機能が必要なのかがポイントとなります。そして、その機能に対するソフトウェアの性能を比べて、最適なものを選ぶことになります。その点、SAPの「R/3」は機能の数が多く、また性能も高いため、世界中で導入されるようになっているようです。